街の安全を守るのは自動販売機

街の安全を守るのは自動販売機

我がふるさとは街灯一つないど田舎だ。
そのため仕事で遅くなる日は真っ暗な道を歩かなければいけない。
いつも不安で心細い思いをしながら歩いて帰る。
仕事で嫌なことがあった日には暗い気持ちがますます暗くなる。
そんなある日近所のおばちゃんが「家の前に自動販売機を設置しようと思ってね」と言っていた。
このど田舎に自動販売機はどうなるのだろうか。
どんなものなんだろうか。
そう思いながらも私はおばちゃんに「いいんじゃない私毎日買うよ」などと言ってしまった。
いざ設置された日の仕事の帰り、なぜか今日の夜は明るいなと思いながら帰ってきた。
そして次の日も次の日も。
そうか自動販売機が設置されたからだと気づいたのは数日後のことだった。
仕事で落ち込んだ日も明るく出迎えてくれる。
また暗い夜道を狙った不審者がこの地域にはよくいた。
だから私は不安な思いで帰り道を歩いていた。
しかし自動販売機が設置されてから不審者の出没回数も減ったそうだ。
街の安全を守るおまわりさんのような帰りをまってくれるお母さんのような存在に私の街ではなっている。

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